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主人はソムリエを責め立てました。どうやってあのワインを手に入れたか、教えろとですが、ソムリエはこれだけには頑として口を開きません。
苛立った主人は、ソムリエに掴みかかりますが、数多くの殺人に手を染めて、贅肉で重たくなった主人の動きなんて軽々、避けられるはずでしたーーーー足元に転がったワインボトルに足を取られなければ、ソムリエは地面に倒れ、馬乗りになるように主人が乗っかります。その巨大で押さえ込まれてしまうと、ソムリエはなすすべもなく、首を絞められてしまいました。主人が言葉にならない叫び声をあげます。息苦しさに耐えながらソムリエは懐から取り出したナイフで主人の腹に突き立てます。悲鳴をあげながらも主人は諦めるこもなくソムリエの首を締め上げていきます。ソムリエも腹に突き立てたナイフを抜くと、もう一度、主人の腹にナイフを突き立て、今度は真横に引き裂きました。おびただしい血が腹から吹き出し、ソムリエを真っ赤に染めて、主人の首を絞める手も少しずつ緩んでいきましたが、そのままぐらりとその巨体を前方に倒すように主人は絶命してしまったのです。その下敷きとなったソムリエを巻き込む形で、下敷きになったソムリエは分厚い贅肉とおびただしい血液に挟まれるように窒息死してしまいましたとさ。
ある町に、こんな噂がある。狂った主人と壊れたソムリエの話だ。彼らは欲に溺れ、死んだ後もワインを求めてさ迷っていは、女の生き血を求めてる。
真っ暗な夜には出歩くな、壊れたソムリエが、ワイン欲しさにやってくる。
古ぼけた屋敷に近寄るな。狂った主人が、ワイン欲しさに襲ってくる。
死にたくなければどうするか?
それは自分で考えろ。
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