第1章

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「千尋は」 よく、角っこに怯える。 尻尾を踏まれた猫のように。 そして、自分の手を強く握る。 「大丈夫だからな、 俺がついてるからな」 そういって、握られた手が あたたかくて。 千尋には、自分には見えない 恐ろしい何かが見えているのだろう 「千尋がそういうなら、大丈夫だな」 * 幽霊見える子と見えない子の話を かきたかったのです
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