2392人が本棚に入れています
本棚に追加
けれどこの人相手では
大した威力にはならない。
「そんな顔しても
可愛いだけだよ」
暖簾に腕押し。
そんなことわざが頭をよぎる。
どっと疲れが押し寄せた。
「……もういいです。
口を開かないでください」
私を気持ち良くさせる
だけではなくて
苛立たせるのも
随分上手くなった。
何が可愛いだ。
そんな言葉で
私が喜ぶとでも思っているのか。
最初のコメントを投稿しよう!