彼の復讐

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けれどこの人相手では 大した威力にはならない。 「そんな顔しても 可愛いだけだよ」 暖簾に腕押し。 そんなことわざが頭をよぎる。 どっと疲れが押し寄せた。 「……もういいです。 口を開かないでください」 私を気持ち良くさせる だけではなくて 苛立たせるのも 随分上手くなった。 何が可愛いだ。 そんな言葉で 私が喜ぶとでも思っているのか。
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