蓮と白の物語

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白「(…あ)」 いいこと思いついた 伏せていたけど、すぐに立ち上がって俺に掛かっていた布団を咥えて下に降りた 狼の俺の姿は、とても小さい体だから少し手間取ったけど、布団を引きずりながら蓮の寝ているソファーに近づく 白「(よっこら…せっと!!)」 それを蓮が起きないように静かに掛ける ソファーは脚のない腰掛けタイプのやつだったから、小さい体でもなんとか上手く掛けられた 白「(ソファーで寝て、その上何も掛けずに寝るんだもんな…)」 ソファーはフカフカで、思ったよりは寝心地は悪そうではなかったけどね でも掛け布団は必要だと思うし、それに… 白「(大事な仲間に風邪ひかれちゃ困るし)」 魔獣ノ王ながら、いつも関わっていた魔獣は兄である蒼にいくらい 久しぶりに会った魔獣はとても大きかったけど…とても嬉しかった 白「(ありがとうね)」 その時、ふぁっ…とあくびが出る 白「(ねむ…)」 そういえば今日は波瀾万丈で、生徒会と戦ったりしたんだった 眠いはずだよね ベットに戻るのも億劫になって 白「(ここでいっか)」 蓮の寝るソファーに沿うようにして、俺は意識を手放した
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