浅葱色の羽織

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†怜Side† 薫と千鶴を探しに京へやって来たあたし。 京につく頃には日が傾いていて、闇が辺りをすっかり包んでいた。 怜「・・・・暗くなっちゃったな」 今日は野宿かなー そんなことを思って歩いていると、数人の人の気配がした。 それはあたしの少し後ろを歩いて付いてくる。 ―グイッ やだな、なんて思っていると急に引かれる手。 男「なぁ、こんな暗い夜道を一人で歩いて、どこか行くのか?」 今日はどうやらついてないらしい。 男「俺らと一緒に遊ばねぇか?」 怜「・・・結構です」 男「そう言わずにさぁ~」 怜「手、離してっ」 手をいくら振っても、男は手を離さない。 男「そんな暴れんなって」 男はあたしの腰に手をまわして、抱き寄せる。 怜「っ、本当にしつこいっ!いい加減離してってば!」 あたしはつい、カッとなって本来の姿を出してしまった。 怜「離せ。あたしは人が嫌いなんだ。殺されたくなかったら、あたしの前から消えろ」 男「ひっ」 男たちはあたしの姿を見て逃げていった。 怜「・・・・はぁ」 ため息をつき、顔を上げたとき。 ?「おい、大人しく俺たちについてきてもらおうか」 そんな声が聞こえたと思ったら、あたしの首には月の光を浴び、キラリと光る鋭利な物。 ホント、今日はついてない。 よりによって“新選組”に会うなんて。
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