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†怜side†
私はあの後、南雲家に引き取られた。
薫と千鶴は綱道さんに引き取られたと、教えられた。
私がどんなに二人に会いたいと言っても、会わせてはもらえなかった。
それから私は二人に会おうと、何度も南雲家から脱走した。
だけど、所詮子どもの私はそのたびに南雲家の人に捕まえられた。
南雲家の人は言うことを聞かない私に怒りを募らせていき、暴力を振るうようになった。
―――それから10年後
18歳になった私は、狐の力を使って南雲家の人の記憶をいじり、私の存在を消した。
それから私は、綱道さん宅に向かった。
けれど、家には誰もいなくて。
ちょうど隣の家から出てきた隣人に聞いてみると、[綱道さんを探しに、京へ行った]と教えてもらった。
私も二人を探しに京へ向かった―――・・・
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