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そんなママに駆け寄ると、彼女の後ろに身を隠して渉斐さんを指差した。
「この人が、何で家に居るのよ!?」
「ああ、渉斐君ね。今日は桜さんと桜さんの婚約者さんと、うちでご飯を食べましょうって事になってね。パパも今日は早く帰れるみたいだし……」
「そうなの？ でも、桜おじちゃん来てないよ？」
「仕事が終わったら、パパと一緒に戻って来るわよ。彼女さんも仕事があるみたいだし、渉斐君だけ先に来たのよ」
ママは宥めるように言葉を続けた後、キッチンへ向かう。
その後を、あたしは追いかけた。
「だったらどうして？ どうしてうちでお風呂に入ってるの!?」
「学校から、そのままココに来たからでしょ？ シャワーぐらい、いいじゃない？」
「ママ、危ないよっ！」
「危ないって、一体何の事かしら!?」
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