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……“遠い目”をして、渉斐さんが言ったからだ。
そんな渉斐さんの顔から、その瞳から、視線を逸らせずにいると、
我に返った渉斐さんは、意地悪そうに笑って口を開く。
「安心しろ、お前みたいなガキには興味ねぇーから」
な、な、な、
何よー!
「月優だって、性格が最悪な男に、興味なんてありませんからっっ!!!」
と思いっきり叫んだあたしは、顔を真っ赤にした。
―――…
……“男が好きなオーラ”。
それって、何色なんだろう……?
ママには、目に見えないそんなオーラがあると言うの!?
お風呂の中で、さっき渉斐さんに言われた“言葉の意味”を考えてみる。
そして自分の身体に目を向けた。
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