意地悪な天敵

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……うるさい? あたし、ハダカを見られたんですけどー? あ、ありえないよっ!! かぁっと頭に血が上る。 顔だって、林檎のように真っ赤になっているはずだ。 でもしっかりと目は合った。 そしてその目は、顔から下に下がっていった。 ……やっぱり、見られたの!? もうっ、信じられないっ!!! 私は急いで裸体に、下着とパジャマを身につけてバスルームを飛び出した。 まだまだ、顔の温度が下がる気配はない。 すると、バスルームのドアの傍の壁に体を預けながら立っている渉斐さんと目が合って、また顔を赤くした。 「ガーキ! 見ても見られても、騒ぎすぎだし」 と言った渉斐さんは、キッチンへ戻っていく……
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