意地悪な天敵

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あたしのバカな悩みに、パパが困っている。 まさか娘に、こんな相談を受けるとは思わなかったんだろう……。 「パパぁ。男の人はやっぱり胸が大きい女の人が好きなの? それとも、小さくても大丈夫なのかな!?」 パパはうーんと、小首を傾げて頭を捻っている。 いくら頭の良いパパでも、ちょっと難問だったようだ。 でもその後、クスッと笑みを零して口を開いた。 「それって男に言われたの?」 パパの返しに、今度はあたしの目がまんまるくなる。 まさか、そんな事を聞かれるとは思っていなかったからだ。 「月ー優? 目ぇ、開きすぎだから」 「だ、だってっ」 パパがあまりにも至近距離でそんな事を聞いてくるから あたしの顔を覗き込んでくるから ……ドキドキしちゃったんだもん!
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