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これで断るのは、きっと5回目ぐらいだ。
普通の女子高生が当たり前のように参加しているだろう“出会いの場”。
「全く月優の“理想のパパ”に会ってみたいものだわ!」
彼女はそう言って、次のターゲットを見つけたのか、そのターゲットの元へ駆け寄って行った。
……もちろんターゲットになったのは優花だ。
最初からあたしじゃなくて、優花に声をかければいいのに……
そう思って雪乃を小さく睨んで、彼女達に声をかける事もなくあたしは急いで教室を後にした。
今日は居残りの洋裁もない訳だし、早く帰ってパパの顔が見たい!
……って言っても、パパがこんな時間に帰ってる事はない。
だから、パパのために美味しい夕御飯を作って待ってるんだもーん!
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