看病

3/25
前へ
/395ページ
次へ
 ヘコむ私に、それを明るく励ます禊さん。 「あぁー……マジ、申し訳ないっス……」 「だあーいじょうぶだって! っにしてもどうやったらあんな風に壊れんのっ? マジウッケんだけどっ!」  キャピキャピとした声に、パッチリとしたドーリーな瞳が、禊さんのトレードマークだ。  私が一番コンビニで仲良しなのも、禊さんだ。 単に気が合うからではない。 たった数ヵ月とは言え、ソラリスでの修羅場を共有した仲だからだ。  簡単に説明すると、コンビニを辞めたがっていた禊さんを私がソラリスに誘い、禊さんはそのままソラリスに転職した。 が、あの店長とオープンな禊さんが合うわけがなく、私を挟んでの大喧嘩に発展し、禊さんはソラリスを退職。 色々あって、そのままコンビニに戻ってきたと言う訳だ。  
/395ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1705人が本棚に入れています
本棚に追加