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私は恐る恐る店長の肩に両手を置いた。
「あ！ 言っとくけどオレ、痛いの嫌いだから！」
「ええっ?! 言っておきますけど私、店で一番圧強いって言われてますよっ?!」
だてに備品壊してません。
「マジかっ?! 優しく頼むっ！」
仕事が早く、器用に何でもこなし、若くして店長となった那智店長の弱気な発言に笑いそうになる。
だが筋肉の硬さを確かめる為に那智店長の肩を軽くさすった時だった。
――那智店長の着ているシャツが、ブルーのストライプ柄だと言うことに気付いたのは。
那智店長の後ろ姿が藍田さんと重なって見え、笑いかけていた顔が悲しく強張ったのが、鏡を見なくてもわかった。
藍田さんにも、こんな風に肩揉んであげたかったな……
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