不穏な影

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「ッいやです! イヤです! 嫌です! 嫌です! 嫌です! 嫌ですッ!! 」 私は殆ど反射的に雪野店長の声を遮り、DJのスクラッチのように同じ台詞を反復していた。  私のあまりの拒絶っぷりに、雪野店長もたっぷりとした長い睫毛をしばたたかせていた。 驚くのも無理はない。 私自身、こうまで嫌なのかと驚いているくらいだ。
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