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「いいんじゃないのぉ~ん? 」
ほにょぴ~がいつもの語尾を伸ばした口調で賛同した。
私がチャイムを鳴らすのを忘れてドアを開けた時に、大声で
『泥棒ー! ドロボーッ! 』
と、連呼していたほにょぴ~が。
以前、似たようなことを相談した時は反対されただけに、逆に戸惑った。
「私も、いいと思うな!」
ハルがいつもの柔和な笑顔でほにょぴ~に続いた。
二人の言葉に私が安堵しかけた時、ほにょぴ~が逆接をつないだ。
「ただねえ? ボクチンとしてはこのまま何もしないで終わった方がいいと思うんだよねん?」
これは予想の範囲内だったので、別段驚きはしなかった。
「ああ、わかってる。藍田さんはもう、妻子持ちだし、あわよくばそう言う関係になろうなんて思っちゃいないよ。」
「それだけじゃなくてだね?」
そう前置きして、ほにょぴ~は意外な視点からの意見をくれた。
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