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何コール目かでハルが出ると、私は地を這うような低音で話し出した。
「ハルぅゔー……」
「どっ、どうしたのっ?」
私の只ならぬ様子に、ハルも戸惑っているようだった。
「なんか……すっげー、びみょぉおなことに、なった……」
溜め息を吐くように弱々しく切り出した私を気遣いながら、ハルが優しく先を促してくれた。
ハルのお陰で幾分か落ち着いた私は状況説明を始めた。
「実はさ、藍田さんから、返信来たんだ。」
「えっ?! なんてっ?! 」
まるで自分のことのように嬉しそうなハルのリアクションに、いい友達を持ったと改めて思った。
私は藍田さんからの返信内容と、自分がとった軽率な行動を話した。
そして、今返信が来ていないことも……
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