得体の知れない恐怖
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ワンテンポ遅れて、心臓が強く脈打った。 藍田さんに連絡した時と比べても遜色ない程の緊張が全身を走った。 なぜ、だ……? 何故中田さんが私の今の源氏名を知ってるんだ……? 「いません。」 そう答えたかったが、ソラリス時代のように自分を嘘で塗り固めるのはもう、真っ平だった。 私は意を決して名乗り出た。 「私が……ソフィアでございます……! 」
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