得体の知れない恐怖

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 更には懐かしの清楚さん。 彼女が如何わしいサービスで指名を取っていたことは知っていたが、入社当初は彼女も真っ向勝負でやっていたらしい。 しかし、店長からチクチクとイビられる内に、そちらに傾いてしまったと言うわけだ。  当時は良子さんも清楚さんとドッコイドッコイの売上だったらしいのだが、店長は清楚さんだけをイビっていたと言う。  ことある毎に店長は陰で 『アイツのあのチワワみたいな目が気に食わない! 』 等と、訳のわからないことをほざいていたらしい。  私がイビられていたのは、私もよくミスをしていたし、それが原因だとある程度思っていた。  だが私と違って清楚さんは要領良く、気の利くタイプだ。 やっぱり個人の好き嫌い……それも、とてつもなく下らない理由でイビっていたのだと、この時ハッキリと解った。
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