底知れぬ怒り

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 良子さんのお店に行く日を心待にすると共に、私は良子さんの仕返しを止める手立てを考えていた。  ネタの宝庫のソラリスに在籍してた人間が二人揃えば、きっとソラリス時代の話で盛り上がるだろう。 その時にもし、良子さんが書き込みのことを話してきたら…… 小細工なしの誠心誠意でぶつかろう。 良子さんに汚れて欲しくないと言う思いをそのまま話そう。 良子さん相手ならそれが一番だ。  私が良子さんのお店に行く日をカウントダウンしながら、日々を過ごしていた時だった。 ――私の携帯が良子さんからの着信で震えたのは……
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