底知れぬ怒り

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『そう言えば私、ソフィアさんの予約間違える夢見たわっ! 』 「正夢になってんじゃないですかっ! 」 お互い一頻り笑った後、良子さんは再度日にちを確認した。 「じゃあ、🌕日の五時にお待ちしてますっ! ゴメンね間違えてっ!」  最後に然り気無く私に謝罪する辺りが彼女らしい。 「いいえ! 私こそちゃんとお伝えしておくべきでした! それでは、楽しみにしてます! 」  私も謝罪しつつ断りを入れて通話を切った。 あ…… あっぶねぇええええー……!!  偶々休憩中だったから、電話に出れて誤解を解けたものの、もし仕事中で出れなかったら…… 『やっぱアイツもあのデブとグルだったんだぬぁああああああ!!』 な展開になっていたかもしれない……  久々の危機一髪に、私はひたすら胸を撫で下ろすのだった。
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