それぞれが背負ったもの

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 良子さんはセラピストとしてアゲハさんに強い憤りを抱いていると、好美さんは苦笑気味に話した。 店長だけでなくアゲハさんにまで負の感情をもって…… 良子さんの心が汚れてしまわないか心配だった。 心の綺麗な人ほど、染まりやすくもある。 「だからね、私、良子に言ってやったんだっ。 “店長やアゲハさんと同じ土俵に立つな。 エステだと思うからムカつくんでしょ? ただの風俗店だと思え! ” って! 」 嬉しい誤算だった。 私以外に止めてくれる人がいるなんて。
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