それぞれが背負ったもの

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「良子さんは……何て、言ってましたか? 」 「“そうだよねっ! 私がバカだったわ! ” って言ってましたよっ? それにね……今日、ちょっと衝撃的な出来事を良子から聞いちゃってさっ! 良子ったら “神様ってホントにいるんだっ!” って興奮してましたっ! 」 妹を心配する姉のような包容力を、好美さんの笑った横顔から感じた。 「良かったぁ……ところで、その衝撃的な出来事って、何ですか? 」 「それは…… 良子から直接聞いてくださいっ! 」 どうやら私もこの人も焦らしプレイがお好みのようだ。  それにしても……良かった…… 良子さんを止めてくれて。 止めてくれる人がいて。  嬉しい誤算に安堵した私は、漸く良子さんこだわりのタオルシーツの柔らかな感触に身を委ねた。
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