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施術が終わり、何気無く腰に手を当ててみた。
忙しさにかまけてトレーニングを怠り、本能のままに菓子を食らい、脂にまみれかけていたウエストが、見事な放物線を描いてクビレていた。
下腹もヘコみ、まるで首から下を別人の体と取り替えたようだった。
暫く鏡とお見合いしたい所だが、それ以上に早く良子さんに会いたかった。
好美さんがドアの前に立ち、手の平を上にした左手でドアを指し
「ではっ! お待ちかね! 」
と、気取ったようにおどけて見せた。
私は、この日の為に用意した良子さんが大好きな日本酒を胸に抱え、好美さんが開けたドアを潜った。
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