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良子さんが慣れた手つきで器具を使い、私の毛穴の角栓を掃除してくれている間も、ソラリスの話題で盛り上がった。
ここまでくると、お互い厄落としのような感覚であった。
「まあ、店長もパワハラは凄かったですけど、唯一よかったのはセクハラがなかったことですよねー! 」
ソラリスのあるある話で盛り上がっていたこの流れは、良子さんの躊躇ったような沈黙により静かに塞き止められた。
――――え?
もしかして……
良子さんは、込み上げる不快感を堪えるように声のトーンを落とし、ゆっくりと語り出した。
「私ね、店長と飲みに行ったことあるの。」
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