フェチ

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 その日の休憩中、オッパイさんはずっと私のカリソメの谷間について独り言のように語り、女性スタッフから軽蔑されたらしい。  次回、私が出勤した時に、私のオッパイ事情がコンビニのメンバーほぼ全員に広まっていた。 何故話が広まったのか私が混乱していると、オッパイさんが横に来て 『僕がチェック済みです! 』 と、爽やかに親指を立てた時は、オッパイさんの足を踏み踏みしたくなった。  今となっては懐かしい思い出だが、何を今更…… 「あの時から俺……」 まさか…… 「ずっと、見てました…………! 」 オッパイをな。 でかでかと隠された括弧書きに、私は溜め息を押し殺した。
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