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階段の近くで歯磨きをしていると、めっちょが私の視線と同じ段まで階段を登り、こちらを見ていた。
そんなめっちょの頭を撫で、藍田さんの泊まっているホテルを避け、今日も私は出勤する。
暫くそんな毎日が続いたある日のことだった。
私が起きてくると、父と母が珍しく話し合っていた。
聞き耳を立てた所、内容はめっちょのことらしい。
本来なら微笑ましい場面だった。
――二人が、動物病院から帰ってきた後でなければ。
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