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めっちょに視線を移すと、呼吸音がハッキリ聞こえるほど苦しそうに息をしていた。
そんなめっちょを見て祖父が
『めるはもう、長くは生きられないかもしれないな……』
と呟いた。
「そんなことないよね? めっちょはまだまだ長生きしてくれるよねっ。」
根拠などない只の願望だが、そう自分に言い聞かせずにはいられなかった。
そうしないと、不安で仕方なかったから。
何かが崩れ落ちてしまいそうな気がしたから……
ギュッと抱き締めてその軟らかな毛並みに頬を埋めたいのを我慢し、私はそっとめっちょの丸い額を撫でた。
呼吸が苦しいせいか、いつもより閉じぎみの潤んだ瞳で、めっちょが私を見上げた。
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