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――昨日よりも元気を取り戻し、コタツに入った父に寄り添うめっちょがいた。
「めっちょ!! 」
めっちょに駆け寄る私を、父の向かいに居た母が慌てて制す。
「酷いことしちゃダメだよ! やっと生きてるんだから! 」
母の制止で、私は抱き締めたい衝動に何とかブレーキをかけ、めっちょの丸い額を恐る恐る撫でた。
私が自重したのを見て、母もホッと息を吐いた。
「さっき、退院してきたの。」
どうやら今日も半日入院したようだった。
その為か、昨日よりも呼吸が楽そうだ。
良かった……
これなら、明日まで持つかもしれない……!
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