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手早く着替えとメイクを済ませ、ベリーショートにした髪をアイロンでセットする。
鏡に映る自分と向き合っていると、先程まで軽かった気持ちが、再び沈んでいくのがわかった。
――果たして、めっちょは生きてくれるだろうか?
いくら浄化作用があると入っても、流石に癌や肺炎の完治は難しいだろう。
例え、今助かったとしても、今年の夏の猛暑に、あの弱りきった体で堪えられるだろうか?
もし、万一のことがあったら、私は堪えられるだろうか?
過ごした時間が長いだけ愛情は深くなる。
その分、ショックもデカイだろう。
ならばいっそ……
――――何を考えてるんだ。
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