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何でだよ?!
あと一日もってくれたら助かったかもしれないのに!
何で今なんだよ?!
さっき私がバカなこと考えたから?
それなら何百回だって謝るよ!
必要なら私の寿命だって分けてやるよ!
だから……!
「めっちょ起きて! 起きて! 起きてよおッ! 」
これだけ思考がごちゃごちゃになっても、口から出てくるのは至ってシンプルで絶望的なな願いだった。
どんなに激しく揺らしても、力の抜けきった体は私の動きに虚しく従うだけだった。
「めっちょ頼むッ……起きて……起きてよぉ……おきてよぉお……ぅわぁああああああああああああああ!! 」
隣に居る母を手本としたかのように、私も大声をあげてめっちょを抱き締めた。
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