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私のせいだ……
私があんなこと考えたから……!
「めっちょ、ごめんね! ごめんねえ……ごめん……」
視界にゴツゴツとした男性の手を捉え、その先を辿ると、父がめっちょの首元に手を当てていた。
「ありゃあ~……心臓止まってるわ……」
その場に不釣り合いなくらい能天気な台詞と声色に、怒りを覚えた。
なんだよ……!
あれだけ可愛がってたくせに!
悲しくねえのかよ?!
いつもなら間違いなく怒鳴っていたが、今は目の前の悲しみが全てを凌駕していた。
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