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悟さんは、めっちょのことは写真でしか見たことがなかったが、私のメールでめっちょの死を知った時は泣いて悲しんでくれたそうだ。
私も母も、周りの友人の支えのお陰で、冗談を言って笑えるまでになった。
そんな中、父だけがあの日から動き出せないままだった。
めっちょが亡くなった翌々日、あまり風邪を引かない父が高熱を出し、三日間寝込んだ。
今も昔も、父には、励ましてくれる友人がいなかった。
めっちょだけが唯一の心の拠り所だったのだ。
そして父は責任を感じていた。
めっちょを死に追いやったのは、自分だと……
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