#2 お礼クッキーと影

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「俺が珍しく教えてくれって素直に言った時!!!あのクソ親父はっ…‥‥   『んー??パソコン?あんなもん適当に叩けばなんとかなる。よって教える必要無し』   って言ったんだぞ!!」   最早半泣き状態の準汰が言うと、鷹の頭にとても爽やかな黒オーラで笑う辰起が浮かぶ。   「しかもっ!!しかもこの上ない程の壮絶な笑顔で!!!」 「あ、やっぱり。 でもこの場合、当たるべきは辰起さんじゃなくて、こんな宿題を出した教師だろ?」 「‥……そうだけどさ。なんで僕たちがこんな物レポート提出しなきゃいけないんだよ。他のクラスはやってないのに‥…」 「まぁ、俺らがあのクラスだからだろ」   話している間に坂を登り終えた二人は、そのまま正門玄関へと向かう。朝の登校時間といえど、そこにいる生徒の量には毎回溜め息が出る。しかも玄関が狭いため壮絶な景色だ。そんなスーパーの安売りセールの様な玄関をなんとか潜り抜け、やっと自分の座席に座る。   「あーッ!!疲れる!!」 「なんであんなに狭くすんのかな…‥」   ドカッと自分の席に着いた二人は玄関に対しての思い思いの感想を述べた。
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