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昼休み。
隼汰はいつものように教室のはじっこの場所で本を読んでいた。
相変わらずクラスは変わらなくて、騒がしくて。
集中できなかったのと、本を読みきってしまったという条件で隼汰は教室を出た。
行き先は図書館。
あそこは静かで本が沢山で最高の場所だと思う。…僕だけだろうか。
「おーい、シュンー」
隼汰の名前を呼びながら走ってくるのは、親友の佐藤鷹(サトウタカ)。アキバ系で話しも合うことからよく一緒にいることが多い。
「シュン、どこいくんだよ?」
「図書館。借りてた本読みきっちゃって」
そう言って隼汰は読んだ本を手渡す。
「……刑法とその成り立ちについて…?」
「そ。なんか面白そうだったから借りたけど…なんかつまんなかった」
「当たり前だッ!!刑法読んで面白いなんて言う高校生なんているかーッ!!」
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