#1 ウエディングドールと魔術本

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昼休み。 隼汰はいつものように教室のはじっこの場所で本を読んでいた。 相変わらずクラスは変わらなくて、騒がしくて。 集中できなかったのと、本を読みきってしまったという条件で隼汰は教室を出た。 行き先は図書館。 あそこは静かで本が沢山で最高の場所だと思う。…僕だけだろうか。 「おーい、シュンー」 隼汰の名前を呼びながら走ってくるのは、親友の佐藤鷹(サトウタカ)。アキバ系で話しも合うことからよく一緒にいることが多い。 「シュン、どこいくんだよ?」 「図書館。借りてた本読みきっちゃって」 そう言って隼汰は読んだ本を手渡す。 「……刑法とその成り立ちについて…?」 「そ。なんか面白そうだったから借りたけど…なんかつまんなかった」 「当たり前だッ!!刑法読んで面白いなんて言う高校生なんているかーッ!!」
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