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すべては面白いように連動していた。
『――これだ』
レンはバタバタとベッドの上の物をかき分け
ピンク色の携帯電話を手にとった。
『私が渡してくる。貸して』
『――待てよ』
あろうことか
慌てて部屋を出ようとする紅緒を焦らすように引き止める。
『気分じゃなくなっちゃったから、続きは今また今度ね――』
『……んっ!』
言葉とは裏腹の熱く長いキス。
年下の悪魔は
まるで熟練のプレイボーイのように
火を灯したまま
おあずけするつもりだ。
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