リーダー研修会

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「あの、ごめん! 俺が悪かったから。言い訳じゃないんだけど、他の……そういう人って珍しくて」 「まあーなんや、わかればいいんや。けど、珍しいからって、はしゃいで失言なんてガキか。あんたかてそうやろ」 「まあ、たぶん。でも、最近自覚したばっかりなんで」 「はあ? そんな奴おるんか。意味わからん。この歳まで自覚なしって、どないな力か言うてみぃ」 その途端、空気が凍った気がした。 「あんたねえ、人のこと全く言えないじゃない」 今度はレオ先輩がマジ怒りしてるんだけど。 「いきなり能力を聞く方がよっぽど非常識だよ」 「むぎっ」 ひょっこりと現れた、少しタレ目の男子が関西弁の口を塞いだ。 呆気にとられてる俺達を見回すと、にっこり笑う。 「すみません。こいつ、悪気があるわけじゃないんです。ただ、余計なお世話ばっかりで、自分を省みることが出来ないだけなんです」 あれ、すっごい爽やかに毒舌なんですけど。 「何すんねん、霧生!」 「それはこっちのセリフ。自分が何を言ったか理解してるよね」 対する相手が変わるなり、口調に合ったクールな表情に切り替わった。 「う……ごめん」 「違う。俺じゃなくて、迷惑かけた方に謝りな」 「悪かったです」 「あ、うん」 着いて早々、濃ゆいキャラに遭遇したなと思った。
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