第二話

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「恭平が俺達と帰るとか、すごい久し振りだね。」 そう言ってニコリと笑ったのは、中学の時からの友達である、笹村良太だ。 中学の時は、良太と広田、そして別の高校に行った松嶋隼人と原清史郎の計五人でよくつるんでいた。 良太は一言で言って、The・癒し系。 背は小さいし、デカイ目が小動物みたいで、男なのに可愛いんだよな。 でも恋愛感情は一切湧かなかったから、 やっぱり俺のアレは、広田にのみ反応しているんだろうか。 もし他の男にも反応するようなら、自分がホモだと確信出来るんだろうけど。 広田を好きになる前は、ちゃんと女が好きだったし、広田への気持ちに気付いてからも、 女のパンチラや胸やらには反射的に目が行ってしまう。 女が可愛いとも思うし。 ただ。 自分の感情の部分が、広田にだけしか反応しなくなってしまった。 他の男なんて、全く何とも思わない。 あの超絶に男前な相原圭介にでさえ、俺の気持ちは一切の反応を示さなかった。 他に反応でも示せば、まだ救いようがあったものを。 もうこうなれば、他の男でもいいんだ。 広田じゃなければ。 そうすれば。 広田とまた、友達に戻れるのにーーーーーー。
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