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居た堪れなくなった俺は、勢い良くその場から立ち上がる。
「お前らにはパンピーな俺の気持ちなんか分かんねーよ!もう戻る!」
なんて。
ちょうどいいタイミングで抜け出せた。
実はちょっと、いやかなり。
心臓がドキドキして気が気じゃなかったから。
「あ、俺も。」
え!
お前も来ちゃうの?
立ち上がった広田を尻目に、俺は待つ事なく食器を返却口へ持って行く。
「ごちそーさま。」
調理場にいるおばちゃんにお礼を言い、そのまま急いで食堂を後にした。
嫌な予感がする。
てか、絶対。
「ーーーー恭平。」
俺の肩を掴み、強引に自分の方へ振り向かせる。
「………で。本当の理由なに。」
ほらな。
こいつは、そういう奴なんだ。
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