第五話

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広田に好きだと言ったあの日から、俺は三日間学校を休んだ。 親も憔悴し切っている俺を見て、本気で酷い風邪だと勘違いし、疑う事もなかった。 病院に行けと言われるのはさすがに鬱陶しかったけど、それでも特に何の問題もなく、家にこもることが出来た。 あの日。 どれほど泣いても、涙は枯れないと知った。 次の日も、その次の日も。 ろくに食事も取らず、俺はずっと部屋にこもって泣いていた。 自分がこんなに女々しい男だったなんてな。 だけど、きっと。 それだけ広田の事が、好きだったんだと思う。 いや。 まだ、好きだから。 だから、もう。 どうしたらいいのか、分からなくて。 泣いて、泣いて、泣いて。 四日目の今日、やっと少しだけ、自分を取り戻せた気がした。 いつまでも泣いてたって、仕方ない。 諦めないと。
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