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広田に好きだと言ったあの日から、俺は三日間学校を休んだ。
親も憔悴し切っている俺を見て、本気で酷い風邪だと勘違いし、疑う事もなかった。
病院に行けと言われるのはさすがに鬱陶しかったけど、それでも特に何の問題もなく、家にこもることが出来た。
あの日。
どれほど泣いても、涙は枯れないと知った。
次の日も、その次の日も。
ろくに食事も取らず、俺はずっと部屋にこもって泣いていた。
自分がこんなに女々しい男だったなんてな。
だけど、きっと。
それだけ広田の事が、好きだったんだと思う。
いや。
まだ、好きだから。
だから、もう。
どうしたらいいのか、分からなくて。
泣いて、泣いて、泣いて。
四日目の今日、やっと少しだけ、自分を取り戻せた気がした。
いつまでも泣いてたって、仕方ない。
諦めないと。
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