二章

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プリンを2つ抱えた瞳はそんなこと全く気にしていないようで、普通に私の隣、梶野くんの反対に座った。 「変なのって…、斜め後ろに座ってるだろーが」 「そうだっけ? 私後ろに目付いてないから分かんない」 瞳の言葉に、さすがにもうツッコむのは疲れたらしい梶野くん。 「で、なに? 女子会?」 プリンを物欲しそうに見ながら梶野くんが聞く。 残念ながらあげないよ? 「そ。大事な話があるから、男子禁制! ほら早く帰って」 「えー、ちょ、俺まだ高木に用事がっ」 「うるっさいわね!早く!」 瞳に強引に押し出され、とても名残惜しそうにワタシを見ながら帰っていく梶野くん。 …用事ってなんだろう? 「で? 何で坂井とあんななの?」
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