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「いたっ」
「何勝手に人の部屋に上がりこんでんだよ」
「何よ、いいじゃない」
優雅に漫画を読んでいた私はむくれて、立ち上がる。
立つと、私より目線が高い凌が無言で威圧する。
「だっておばさんは」
「また母さんかよ」
はぁっとため息をつく。
「たまには自分の部屋に行けば?」
「だって、誰もいないし」
その言葉に、凌は毎回押し黙る。
「…分かったよ」
そして、結局許してくれるんだから。
「俺が美菜の部屋に行く」
「…はい!?」
どうやら今日は違うようでした。
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