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「な～充志ぃ～」
「なんだ？」
「ヒマ～」
「...............」
「かまってぇ～」
（は？何言ってんだこいつ！？）
「俺ヒマで退屈で死んじゃぅっ！！！」
目の前に尻尾を振った犬がいる…
幻覚が見える俺は疲れているのだろうか......
なんつーか、実家で飼ってる犬がボール銜えて目の前で尻尾振ってる状況と重なり、思わず俺はガックリとうなだれる。
「わかったよ…放課後いいトコ連れてってやるから、課題手分けして早く終わらせようぜ。」
「マジ？いいトコって！？どこどこ！？」
キラキラと輝かせた茶色い瞳が嬉しそうに見上げてくる。
「内緒だ！」
そう言って俺は思わず目の前の更科にデコピンした。
「ってぇ～ちょっとくらい教えてくれたっていいじゃんケチ～」
無意識の上目遣いとか唇尖らせるトコとか…天然だよな…
更科は、表情がくるくる変るところとか天真爛漫な笑顔、素でやってる行動、基本素直でサッパリとした性格のお陰か？外部生とはいえこの泉美でもすぐに受け入れられた。
（けどこいつはわかってねぇ！ここ泉美は男子校だってこと！！！）
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