飛行機雲

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「更科~こっち!!」 「何なに~?」 空を見上げて大の字に寝転ぶ俺の隣に、更科も寝転ぶ。 「あ、飛行機雲!!」 暫くの間、俺たちは空を見上げていた。 頭の中を空っぽにして無心になるとはこのことだろうか。 何も考えず、ただ空を見上げていた。 ふと気がつくと、規則正しい寝息が聞こえてきた。 「げっ、寝てんのかよ?」 まだ少しあどけなさの残る寝顔を思わずまじまじと見つめてしまう。 (睫毛長ぇ~な......) 「ふぅ......」 俺はまた空を見やった。
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