64人が本棚に入れています
本棚に追加
「神楽ちゃんはちゃんとやってるんですよ!!銀さんも見習って下さ…『ガッシャーーン!!』
突然聞こえてきた大きな物音に、一瞬硬直する新八。
そして続けざまに、何かの爆発音のようなものが聞こえてくる。
「キャッホーイ!!すごいアル!!部屋が一気に片付いたヨ!!」
異様な物音が聞こえてきた方向から、神楽の嬉しそうな声が響いてくる。
呆然としていた新八は事の重大さに気付き、ハッと我に返る。
「ちょっとォォォオオ!!神楽ちゃん!!何してんのォォオオ!!?」
そう叫びながら、新八は神楽が居るであろう部屋へと姿を消して行った。
やれやれと頭を掻きながら、ソファーから身を起こす銀時。
「元気なやつらだなぁ…まったくよー…」
そう呟いた銀時の声は、奥の部屋でギャーギャーと騒いでいる子供たちの声に掻き消される。
「仕方ねぇ…俺もちぃと真面目にやるか…」
フッと小さく微笑みながら立ち上がる銀時。
「さてと…とりあえずジャンプの片付けは後回しにすっか……また読んじまいそうだからな……」
呟きながら何処を片付けようかとぐるりと部屋を見回す。
そして、ある一ヵ所へ向かいスタスタと歩いて行く。
「しゃーねぇ…この中でも整理すっか…」
そう言うと銀時は押し入れの戸を開け、中の物をゴソゴソと片付け始めた。
最初のコメントを投稿しよう!