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寝室を覗くと、未来は軽く寝息をたてていた。
頬に優しくキスをして、布団を掛けなおす。
どんな夢を見ているのだろう。幸せな夢を見ていて欲しいと願いながら、
ふと、旦那のスーツに目をやった。
(さっきと違う)
直感的にそう思った。
肩がハンガーから少しズレている様な気がする。いや、ズレている。
私の捜し物はもう無くなっているだろう。
きっと処分されたに違いない。
(今日はアタリの日だったかもしれないのに)
期待と落胆。
入り交じる気持ちは複雑だ。
しばらくアタリはないだろう。
旦那のいびきは断続的に続いている。
安心しきった寝顔。
通った鼻筋。
長い睫毛。
サラサラの髪。
未来と同じ顔。
未来は旦那に
よく似ていた。
寝顔まで一緒だった。
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