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私が話す順番がやってきた。
何をどう話せばいいのかわからないまま口を開いた。
「私はアルコール依存症ではなくて、
ギャンブル依存症で…
ソーシャルワーカーさんに、紹介されてきました。
依存症になる根っこは同じだから、何かの役に立つだろう…と
」
そこまで話して皆の顔色が一瞬変わったのがわかった。
(酒じゃないのか?)
部外者を見る目に耐えられず、
「話す事がまだわからなくて……
すみません…」
消え入りそうな声で呟いた。
「ここでの話は決して口外しないでください」
最後に念を押され、
小さな教会を後にした。
春だったのだろうか、秋だったのだろうか。
それすらの感覚もない灰色の季節は、まだ始まったばかりだった。
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