第1章

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☆ 「ワインを飲もう」 「いいね」 美香とろくは喫茶店に来ていた。 大衆的なその喫茶店でお酒を飲む人間は少ない。 だからこそ飲んでみたいと提案したのは六のほうからだった。 この物語は、この六という優柔不断なためにRS法に裁かれることになる男が中心となる。 自分に重ね合わせながら、男性陣は読んでみてほしい。 女性の方は………知りません。 カチンと乾杯した。 不純な気持など一切ない、澄み切った音色だった。 しかしそれは、決戦のゴングでしかなかったのだ。
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