第1章

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「ごちそうさまでした。ここは払っておくね。今日は映画代おごってもらったし」 「あ、ありがとう。あのさ六、最後に言いたいことあるんだけど」 鎮まる店内。 誰もが彼女を眺めていた。 やめろと言わんばかりに目で合図を送る。 けれど、朝比奈美香は止まらなかった。 「好きです、付き合って下さい」 命をささげた。 うなだれる店内。 衝撃を受けるほろ酔いの六は、会計を済ませようとした財布を落とす。
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