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人生にはいつも
無数の選択肢がある。
そして僕らは常に
選ばなければならない。
正解
不正解にかかわらず。
その時々で答えを
選びとっていかなければならない。
「まるで僕の事、昔からよく知っているみたいに思えたから――」
なんのことだと笑って見せる?
それともそのとおりだと認めるか?
君の方は?
僕の事を知っていた?
さりげなく聞いてみる手もあった。
だけど僕はただ黙っていた。
土壇場で口を開くのは
どんな時でもマイナスだと経験で知っていたから。
自分に隠したい非がある時は特に――。
「すみません」
謝ったのはレンの方だった。
「――そんなわけないのに。不愉快ですよね」
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