第1章

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* 午前中にもう一度診察を受けて、私の退院があっという間に決まった。 たまたま都合が悪かったお母さんに代わり、迎えに来てくれたすみれちゃん。 退院の許可など事務手続きが終わるのを待っている間、すみれちゃんは呆れ顔で。 「ホントにもう学校行くの? 今日くらい休めば?警察の事情聴取もあるんだし………」 「ん。大丈夫。 委員だったから、気になることもたくさんあるし………」 「ふぅーん?」 制服に着替えながら、すみれちゃんを見ると。 意味ありげににやにやしながら、腕を組んで私を見ていたから、訝しげな視線を向ける。 「な、なに?」 「べぇっつにぃー? ただ、今首元にキスマーク見えちゃったからさぁー」 「!!!!うっ、うそ!?」 「う・そ 」 「~~~~~~っ!」 だまされたっ!! 思わず首筋を押さえてしまった手を今更しまえず、思いっきりすみれちゃんを睨みつけた。 「やーだー。郁ちゃんのえっち キスマークついちゃうような、やらしーことしてんのぉ?」 「す、すみれちゃんのバカっ!!」 「かっわいー!真っ赤!! 『もーバカっ』だって!!」 「~~~~~~~っ!」 穴があったら入りたい。 いや、掘ってでも入りたい。 「先生なんだ?」 「…………」 すみれちゃんの言葉に、ドキーッと心臓が飛び出しそうになる。
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